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菅井秀樹

オフィシャルブログ   

 

執筆者の写真菅井秀樹

演奏中のチューナー使用について

質問


吹奏楽で使うチューナーを絶対譜面台から落とさない方法はありますか?


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回答


今はクリップ式のチューナーがあります。


でも演奏中にチューナー使うのはとてもおかしなことですよ。


困ったことにかなりの強豪と言われる中学校・高校でもコンクールのステージ上でチューナーからマイクを伸ばしてベルにくっつけてるのを見かけます。


あれは実はとってもみっともないことだし、音楽がわかってないことがバレバレなので、とても恥ずかしいことなんです。


チューナーを演奏中に使ってることで失格になったり、マイナスの評価を受けることはありませんが、今すぐ止めた方がいいですね。


と言うのは、本来は音程はチューナー等の機械に頼らずに耳を鍛えていくべきことなんです。


それからハーモニーディレクターという純正律の出せる世界で唯一のYAMAHAの吹奏楽指導用キーボードで確認したのですが、実はチューナーって平均律で調整されているんですよ。


だから、純正律だと音が若干高くなるわけです。


平均律というのは一本の弦を12等分して音階を作ったものです。


実は割りきれない、余りが出るんですよ。

(塾で今、小学生の割り算教えてます。)


実はその余りの割り切れないところが平均律だと綺麗な協和音になるのを阻んでいます。


ですから、本当は純正律で演奏出来れば最高なんです。


アカペラコーラスだったり、吹奏楽だと純正律で演奏が可能です。


シロフォン、グロッケン、マリンバ、チャイムはダメですけどね。


耳で音と音のウネリを聴きわけることが重要です。


そもそもチューニングが中高生は間違ってることが多いです。


これは別のチューニングについて書いたブログに書いてあります。


キチンと調整されている楽器ならば、しっかり息を入れさえすれば、音程は合うものなんです。


ところが真っ直ぐ太い息をしっかり楽器に入れられていない生徒さんがとても多いです。


先日も吹奏楽指導していたら、クラリネットのメンバー

息がしっかり楽器に入っていませんでした。


久しぶりに吹かれたそうなので、無理もないのですが…


しっかり息が楽器に入って、しっかり楽器が鳴ってくれていたら、音程はすぐに合うものです。


合わないときに微妙な音程のズレを知るために耳の補助としてチューナーは使います。


あくまでも耳の補助ですよ。


先日のクラリネットの方

息がしっかり楽器に入っていないので、音程が不安定になりがちでした。


中高生なんかによくあるのですが、そこでピッチを合わせようとすると喉を詰めて力一杯、吹いて合わせようとしたり、アパチュアやアンブッシュアが崩れたりします。


そうなるともうバランス崩れますから、チューニングする度に音が変わってしまいます。


まずは真っ直ぐ太い息をしっかり楽器に入へること。


そうなれば、キチンと調整されている楽器ならば、音程はすぐに合いますし、微調整で済むんです。


チューナーを裏の控え室で使うことはあってもステージ上で使ってるということは

「私は耳を鍛えてないから音程取れません」と大宣伝してるようなものです。


恥ずかしいことだから、今すぐ止めましょう。


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