【質問】
楽器購入予定なのですが、ブランクが5年ほどあります。
試奏しても善し悪しがわからない気がするのですが、その場合は何を基準に選ぶのが良いでしょう?
やはり選定品を選ぶぐらいしかないでしょうか?
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【回答】
ロングトーンで音階吹くくらいは出来ますよね?
それで良いので是非吹いてみてください。
店員が吹けるようなら、吹かせるというのも手です。
客観的に判断出来るし。
その際にですが、ポイントです。
①音色の良さ
②音程の良さ
③吹きやすさ
④見映え
に注目です。
①②は楽器の命
特に合奏する上では最重要ポイントです。
③吹きやすさ
これは抵抗感というのですが、気をつけて欲しいのですけれど、吹きやすい楽器って抵抗感を少なくしてるモデルであることがあります。
つまり初心者や初級者向けのモデルはあえて少なくしてます。
抵抗感が少ないと音程が悪かったり、上達すると息が入りすぎてしまって、音が割れたり、平べったい安っぽい音になりがちです。
上級者やプロは技量でカバーすると主張する方もいますが、私はいくらか現時点では背伸びしても良いものを買うのがよいと思っています。
抵抗感があると音程と音色が良い場合がほとんどです。
時々、ただ吹きにくいだけのハズレ楽器もありますが…
なので③の「吹きやすさ」とは「音程の良さ」「音色の良さ」と併せて考えて、吹きやすい物ということです。
④見映え
やはり高そうに見える物がいいです。
ステージ立つんですからスポットライト浴びた時に高そうに見えたり、カッコよく見えた方がいい。
でも④見映えから考えてしまうと金管だとラッカーかシルバープーレートか、ゴールドブラスかイエローブラスかで音色変わりますから要注意です。
サックスでもそうですね。
色だけで選ぶバカな中高生いるんで要注意です。
クラリネットだったら、管体にスジがないかとかキーのメッキの美しさとかも意外と大事です。
なので①②を重視、③④は迷った時の決め手にするとか、参考として考慮する項目
あとは⑤その他
値引き率だったり、希少価値とか。
メーカー違っても同じ仕様で同じ価格帯の楽器で値引き率高ければ、お得ですよね。
サックスなんかにありがちなんですが、もう造られてないモデルとかで名作と言われるような物
セルマーなんか最近のはダメですから、ちょっと前の物が手に入るようならそれもよいかも。
選定品はプロが選んだ間違いない物ですが、やはり好みがあなたと合うかはわかりません。
選定品と同じ機種があれば吹いてみて違いがハッキリあるようなら選定品の方が良いでしょう。
でも選定料2万円程度上乗せされてることがほとんどですから、ここもその価値があるかないか一考です。
私が懇意にしてるお店は選定品でないものもしっかり検品しているため、大きく違いがなくて、あえて金額考えずに選んだら選定品かな?というくらいのレベルです。
セルマー正規輸入代理店の野中貿易も一目おくお店なんで特別なお店だと思います。
値引き率もあまり重視すると酷い場合はそのお店ではリペア出来ないって売るだけのお店もあるので気をつけてください。
修理・調整のリペア代金はたいていのお店が自分のお店で買ったものではないと上乗せしてることがほとんどですから、値引き分なんかすぐ飛んじゃうことあります。
酷い場合は自分のお店で買ったものではないと修理しないお店もあります。
以前、YAMAHAの特約店で
30%値引きするところがありました。
もう叩き売りでとにかく売れればよくて、楽器のことを知らない、楽器への愛もないバカな二代目がやってるところでした。
最初は知らなくて生徒のフルート修理出したら、ペンチで傷つけられて返ってきました。
その後はちゃんと修理してくれるようになったのですが、裏が合って、ちょっと離れた県内の別の市のリペア工房へ修理出しておいて、仲介手数料三万円も上乗せしてましたね。
指導者仲間の先生がわかってたら、リペア工房よく知ってるから直接持っていったのにと何度もぼやいてました。
楽器選びはまずはお店選びかもしれません。
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