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菅井秀樹

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執筆者の写真菅井秀樹

勉強出来ない子じゃないのかも…

更新日:2019年8月6日

算数を教えている小学生の男の子ですが、最初に会った頃はとても暗い顔で無表情でした。


その様子から自己肯定感の低さが見てとれました。


誉めてもらった経験が乏しいんだろうか?

本人の話や普段の様子から、ご両親はお忙しそうだなと思っていました。


その自尊感情の低さか

その子は勉強が出来ないと思い込んでいるようでした。


それゆえ集中力が続かず、落ち着きもなくて多動が見られました。


時間が限られているので、出来ないところをガンガンやるべきなのかもしれません。


でも本人に聞いてみて、やりたいと思う単元をやらせて、出来たら誉めていました。


それでも集中力が続かないので、勉強の方は欲張らずに普段の様子や勉強のこと、何が嫌なのか、教えてもらおうと話を聞きました。


その時は否定せず、

「そうなんだ。それで辛いんだね。嫌なんだね。」と彼の気持ちを受け止めました。


最初のうちは話をしたがらず、返事も聞き取れないくらいボソボソと話していたのですが最後のホント数分くらいになって、

「先生あのね」と自分から話をしだしたんです。


授業が3回目になったのですが、それまでとは違って、勉強やる気になっているんですよ。


宿題やれてなかったのですが、勉強以外の習い事もハードにこなしているのを聞いていたので、「時間がとれなくて出来ないかもなぁ」と思っていたことを伝え、今日やろうと話しました。


苦手な単元を半分やり、本人の好きな単元を後半やり、少しだけ新しい単元の説明をしてみました。


意外と理解できてるし、ゆっくり一緒に考えてあげると正解を導き出せるんですよ。


「あれ?勉強出来るじゃん。算数、苦手じゃないじゃん。」


もう1人、算数を教えている男の子も自分は勉強が出来ないと思いこんでいました。


やっぱり落ち着きがないんですね。


その子はどうも中学受験を目指しているためか、お母さんが出来ないところばかり責めるらしいです。💤😭💥


勉強が出来ない。


座っていられないほど、落ち着きがない。


もしかしたら、その原因は子どもに過度な期待をかけて、無理強いしている大人にあるのかもしれません。


勉強が嫌いなのではなく、押し付けられた勉強が嫌い、あるいはもっと言うと押し付けてる大人が嫌いなのかもしれません。


その小学生の男の子 昨日はとても良い笑顔を初めて見せてくれました。


集中して勉強頑張る姿に私もとても嬉しくなりました。

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