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菅井秀樹

オフィシャルブログ   

 

執筆者の写真菅井秀樹

僕が音楽をやるようになったワケ

【僕が音楽の道に進んだワケ】


僕が音楽をやるようになったきっかけは1人の先生でした。


小学校に入学したら、担任が軍人のような人でとても厳しくて、普段から落ち着きのない僕は毎日のように怒られてばかりでした。


耳を引っ張られたり、立たされたり。

給食の酢豚の肉が大嫌いでどうしても食べられなくて、今じゃ指導としてあり得ないんだけど、残させてくれなくてね。

怖い怖い鬼軍曹のような担任でしたね。


その頃、父は奥志賀高原スキー場の担当でほとんど家には帰って来なかったんですね。


父もまた家族と離れて、寂しかったんでしょう。

父の恥なんですが、やらかしちゃったんですよ。

スキー場へ今で言う派遣みたいな感じで大阪から来ていた方と生涯唯一の不倫してたらしくてね。


その時は全く事情がわからなかったんですが、妹はかなり具体的に覚えてるようなんですが、母がめちゃくちゃ荒れて荒れて、怖かったんですよ。

よく泣いてたし。


その頃なんですが、父が急に家族を蓼科旅行に連れて行ったんですね。


教員なってから茅野で病気になってるから、あっちは僕には鬼門かなぁ…⁉️


今思えば、父の家族へのお詫びだったんでしょうね。

全く旅行シーズンじゃなくて、ホテルも閑散としてたんで、なんでこんな時期に急に泊まりで出かけたんだろう?

変だなぁ…ってずっと思ってて、大人になってから母に訊いて、やっと事情がわかったワケですよ。


父はそれ以降、母には全く頭が上がらなくなっちゃった。(笑)


その頃、妹もまだちっちゃっかったしで、母も余裕なくて、めちゃくちゃ寂しかったし、多分とても暗い顔してたんでしょうね。

自分はダメな子でいいところなんてないと思ってました。


ところがその鬼軍曹な担任がですよ。

音楽は不得意だったので、2年生から特別に音楽の授業は専科の先生がやることになりました。


その専科の先生が

「ヒデキはいい声してるね。」と仰ってくれたんですね。


今思うと天から光が射し込んできたような感覚でした。


歌を歌ってると自分の居場所があって、存在理由があるような気がしました。


その先生の一言で変われたんですね。


子どもって先生の何気ないたった一言で変われるんですよ。

変わっちゃうことがあるから、教師ってスゴい立場ですよね。


彼女に逢わなかったら、音楽やってないです。

教師にもならなかったと思います。


その先生には2年生から6年生まで教わったんですけど、僕の授業のスタイルとか、みんなで音楽やろうよって考え方はその先生の影響ですね。


音楽の教師になって2校目の学校で、まさかその先生の一人息子さんを僕が教えるとは思っていませんでした。

これには驚きましたね。


ご主人も素晴らしい音楽の先生なので、息子さんも音楽センス抜群でしたね。


あまりに優秀だったので教えられることなんてなかったです。


僕から学んだことなんてほとんどないと思うんですが、その子は今、素晴らしい音楽教師になってます。


音楽ってのは本当に人を救ってくれる力がありますね。


教師も子どもたちにとってはとても大きな存在ですよ。

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