コンクールの課題曲が届いて、練習始めたところかと思います。
自由曲も候補を出して、吹いてみたりしてるところでしょうか。
初めてその曲を吹いていみる初見演奏の機会が何回かあるかと思います。
今日はその初見演奏のコツを書きます。
初見で完璧に演奏出来たら、どんなに素晴らしいことでしょう。
でもプロの演奏家でもなかなかそんな風にはいかないものです。
それでもなんとなくそれらしく聴こえるようになるには?
と言うか、練習において初見演奏の目的は
「楽曲の構造を知ること」にあります。
○どんな曲なのか
○どのような構成なのか
○どんな音がするのか
○どこを気をつけたらよいか
○他のパートは何をやってるのか
○自分の役割は何なのか
などを大雑把でも掴んでおくことが大事です。
その後の練習の仕方に影響します。
さて今日、これから初見で吹く曲の楽譜が配られました。
以下、気をつけたらよいことです。
①拍子やテンポのチェック
演奏前に楽譜を見て、拍子とテンポのチェックをしてください。
何拍子の曲なのか?
だいたいのテンポは?
曲の途中で拍子が変わるところをチェック
テンポが変わるところもチェック
指導者の先生によってはやらないことも多いのですが、rit.やaccel.などテンポの変化、フェルマータなどもチェック
赤ペンやラインマーカーで印を付けておくとよいでしょう。
②調号のチェック
♭や♯をチェック
転調するところをチェック
特に転調するところはそこから色が変わり、雰囲気が変わります。
マーカーで印を付けておくとよいでしょう。
とまず楽譜が配られたら、最初から最後まで目を通して、曲が大きく変化するところに目をつけておきます。
ここで指揮者の先生が登場するまでにまだ時間あるようならば、一番難しそうなところを練習してください。
練習なしでも吹けそうなところはワザワザやる必要はありません。
③繰り返し記号のチェック
リピートやダ・カーポ、ダル・セーニョ、コーダ
マーカーで印を付けておくとよいでしょう。
指揮者の先生によっては繰り返しなしでやることもあるかと思います。
④どこを今やってるのか、目で楽譜を追うこと。
初見演奏始まったら、もしも途中で吹けなくなってしまっても、楽譜で今やっているところを追いかけてください。
どこやってるのか、わからなくなってしまうのは最悪です。
吹けそうなところは出来るだけ食いついてみてください。
⑤この際、強弱は無視すること
たいていの指導者の先生は初見で強弱まで要求してこないと思います。
強弱まで付けられたら最高ですが、それより曲に慣れる方が大事です。
なので強弱付けずに一番吹きやすい音で最初から最後まで吹きましょう。
吹きやすいと言ってもしっかり息が入るくらい大きめがいいです。
間違えるなら派手に間違えてください。
自分で「あっ!違ってた。間違えた!)」と感じていないとその後の練習にも影響します。
初見演奏では間違えて当然です❗
ただし、間違えるのなら堂々と間違えてください。
そうすることで早く曲に慣れることが出来ます。
とにかく出来る限り、最後まで諦めずに食らいついてください。
余裕があったら、曲の構造を知ること。
自分の役割はメロディーなのか、ハーモニーなのか、伴奏なのか、リズム打ちなのか。
他のパートは何をやってるのか。
これを知ることが大切です。
初見も怖がらずに楽しんでやれるようになったら、一流ですね。
初見能力は回数を重ねるしかありません。
今の時期はそういう力を付けるチャンスですよ~❗
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