よく中高生から「チューバの存在意義はなんですか?」とか「チューバなんかいてもいなくてもいいんじゃないの」とか悲観的とも言える発言を聞くことがあります。
これはおそらく担当する楽器を決めるときに最初からチューバを希望してなくて、他の楽器、例えばトランペットやフルート、アルトサックスあたりの目立ってカッコよくて、メロディーを吹く楽器を希望していたのに希望者が多くて、チューバに回されたんだろうなぁと思われる生徒さんだと思います。
私は新一年生が入部してきたら、まず二、三年生には各楽器の人数を示しておきます。
そして新一年生には全部の楽器を回って先輩の話を聞いて、体験(吹いてみる)させてみます。
この時にチューバやれそうな男子がいたら、チューバの二、三年生にはその子が来たら徹底的にとことん誉め倒せ!と指示します。
音がちょっとでも出たら、
「わあ~スゴいスゴい!」
音が全く出なかった時は
「楽器の持ち方がサマになってるね。」
ひどいときは
「髪型カッコいいね。」とか全くチューバでなくてもいいような音楽に関係ないことでもなんでもいいから、その子をとにかく誉めろ。
誉めまくれ~!
と言ったものです。
余裕があったら、金管パートの一番可愛い子(と思える子)に新一年生男子を誉めさせます。(笑)
男は単純だなぁ…
そうして見事に騙された男子が何人チューバやってたことか…(笑)
それくらいチューバってなりたい子がいないんですよ。
メロディーが回ってくることはあんまりないからでしょうか。
尊敬するK先生はパート決めるときはチューバから決める。
チューバ決まらなかったら他のパートも一切決めない。
と仰ってました。
私もパート決め、本当に困りまして、フルートから決めちゃうと後が困るんですね。
なのでK先生を見習うことにして、それ以来、チューバから決めることにしていました。
「チューバやりたい人は?」と聞くとたいていはいない。
「希望者出るまで他のパートも決めない。」と言うとしばらくすると
「私、やってもいいです。」と言い出す子がいます。
「やってもいいだぁ???やりたいんじゃねえのかぁ!じゃあ1日みんな考えこい。明日決める。今日はこれで終わり」
とどや顔でまるで吹奏楽指導する時は性格が豹変する人間変わってとてもおっかないK先生のようなことを言ってたものです。(笑)
K先生ごめんなさい❗m(__)m
それくらいになるまで吹奏楽やるのにチューバがいないと話にならないのです。
チューバを含む低音楽器はベースラインと言うこともあります。
家にたとえると建てる時の土台になるのがチューバ
チューバがしっかりしていないと全体のバランスが崩れます。
和音を奏でた時に一番重要な根音を吹いてるのがチューバ
弱くて薄っぺらいチューバでは合奏した時に話になりません。
それから、マーチなどでは強拍を刻むことが多いので、リズムを取るのに一番重要❗
言い換えればチューバがリードする。
正確性が求められるし、しっかり鳴っていないといけません。
ですから、チューバは吹奏楽に置ける大黒柱となる存在
家族で言ったら、家長であるお父さんです。
しっかり守ってくれるお父さんがいるから子どもたちは安心できるのです❗
真面目にコツコツ練習して、ひたすらブンブンと頭打ちしてることが多いから、チューバやるには忍耐力が必要❗
う~んロールプレイングゲームなら、攻撃されてもなかなか死なない、めちゃくちゃ耐久力のあるキャラですね。(笑)
チューバを担当してる生徒の皆さん❗
メロディー吹いてるフルートやクラリネット、アルトサックス、トランペットの子たちはあなたたちがしっかりと仕事をこなしてるから輝けるのです❗
メロディーパートがいいかげんなことをしてたら、私は怒ってました。
「あのなぁ~、チューバの○○がどんなに頑張っていい音を出してもおまえらがいいかげんなことやってたら、あいつの努力は全て無駄になるんだ❗」
ってね。
そういう風にチューバの子のことを顧問の先生が言ってくれたら、泣けちゃうでしょ?
案の定、その子、めちゃくちゃ泣いてましたね。
そうするとフルートのいいかげんな子がシャキッとなったものです。
負けるなチューバ
頑張れチューバ
応援してます❗
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