【質問】
コンクール 今年もダメ金でした。結局3年間一度も勝ち抜けなかった。
先生にも「本当にお前らはダメだな」と言われみんな大泣きしました。
何でダメ金なんて制度あるんでしょう?
2位は銀賞、3位は銅賞でいいのに。
でも、どっちみちダメだったから、ダメ銀って言うことになるのかな。
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【回答】
ダメ金という制度はありません。 金賞受賞校で代表に選ばれなかった学校のことを 「ダメ金」と通称で呼んでいるだけです。 そもそも代表選出と金銀銅の賞の決定の方法が違います。 全日本吹奏楽コンクールでは 金銀銅は上から各出場校の審査員が付けた得点の合計点数を点数順に並べて、概ね、
3対4対3の割合で決めています。 10校出場ならば、3校金賞、4校銀賞、3校銅賞となります。 代表選出は上部大会の事務局から各県、各地区に割り当て数の連絡がきます。 その決められた数を金賞受賞校の中から審査員全員の投票により選出します。 この際、もしも金賞受賞校が割り当て数より少ない場合は銀賞受賞校も代表候補に含めます。 県代表では銀賞受賞校が代表になることはほぼないと思いますが県大会への地区代表には銀賞受賞校からなることがあります。 あなたの学校は得点で上位3割に含まれましたが、代表枠より金賞受賞校の方が多かったため、投票により選ばれなかったということになります。 金賞は金賞で誇るべきことです。 金賞はなかなか付けません。 たとえ3割に含まれていても1つ上の学校と点数があまりにもかけ離れていたら、審査員の判断で金賞としないことがよくあります。 私が事務局として担当した地区では五段階評価であれば、オール4以上は金賞で4より3の数が1つでも多い場合は銀賞とすることが多かったです。 審査員は納得しないと4や5は付けませんから、金賞は誰が聴いても素晴らしい演奏だったということです。 他の方に 》県の連盟も支部に代表で出す学校は顧問の知名度や実績を重視するんだよ。 と言われたそうですが、連盟役員は審査に口は挟めませんので、それはありません。 ただ審査員も人間ですから、審査員の側で実績のある顧問や過去に何度も代表になったことのある学校に対して忖度が働くことは全くないとは言えません。
残念ですが、実際にあると思います。 ゆえに私の県では代表選出は数回投票を実施して1番上の学校から決定していき、1人の審査員の意図で決まらないようにしています。 でも審査員全員の好みではなかった可能性もあります。 そこは投票内容を見てみないと何とも言えません。 でも、あなたの学校に投票してくださった審査員もきっと何人かいると思います。 それから、吹奏楽コンクールにしろ、合唱コンクールにしろ、ある面、指導者コンクール的な要素がとても強いです。 また同じように金賞を取りながらも選ばれないのは生徒の力不足と言うよりは指導者の力不足だと私は思います。 本当に先生がそのように仰ったのならば、怒りを感じます。
私は代表に選ばれなかった時に散々、厳しく苦しい練習をさせたので、心から生徒に申し訳ないと思い、会場ロビーで生徒に土下座して謝りました。 その先生は生徒をコンクールで勝つための道具としてしか思っておられないとしか思えません。
とても悲しいことですが、そういう勘違いをなさっておられる先生が何人かいるのも事実です。
誰のための部活動なのか?
コンクールなのか? 指導者である前に教育者として失格です。 最低な先生ですから、そんな先生の話を真に受けることはありません。 先にも書きましたが金賞になったということは誇るべきことです。 胸を張って堂々としていましょう。 すごいと思いますよ。
何故なら、代表選出は審査員の好みや時の運もありますが、金賞は運では絶対に取れるものではありませんし、何よりもあなたの学校の演奏が美しく音楽的だった証拠です。
代表に選ばれなかったのは残念なことですが、音楽する喜びはけして忘れないでください。
音楽はきっとあなたの人生を豊かにしてくれるはずですから…
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