先日のブログで書いた部長のことを書きます。
弱い立場の子を支えてくれた素晴らしい部長です。
この部長は始めから、リーダーではありませんでした。
彼女は一年生の時はどちらかと言うと、控え目で、遠慮がちな子で、人前で何かを主張したりすることが出来るような子では全くなかったんです。
この子は大丈夫かなぁ?
やっていかれるだろうか?
と思ったくらいです。
それがこの子が二年生の時に文化祭の後に新部長を決める時のこと。
三年生たちがあの子を部長にと口を揃えて言いました。
内心、「おいおい」って思っていたんですが、三年生たちがあまりにも言うので、それならばとやらせてみようと思ったんです。
それがやはり他の部員たちは彼女が何かを叫んでいるんですが、声が聞こえないのか、スルー。
一週間くらいして、職員室にいると彼女がやって来まして、話があると言うのです。
「誰も私の言うことを聞いてくれません。なんで私が部長なんですか?部活辞めます。」
と言うので、私は話を聴きました。
正直な話、この子が辞めたら、かなりの痛手でしたから、マズイことになったなぁ。
取り敢えず、1日家で考えてくるように言いました。
それでその日のうちに彼女のお母さんに電話で事情を話しました。
彼女のお母さんはきっと彼女の話をじっくり聴いたのでしょう。
でもどんなアドバイスをされたのか私は知りません。
翌日の朝に彼女はまた職員室にやって来ました。
顔つきが全く違っていました。
「先生、辞めるのやめます。また同じようなことがあるかもしれませんが、その時にまた考えます。」
う~ん、とりあえず、引き延ばせるかなぁって思いました。
全力で彼女を支えるつもりでした。
でも見違えるように彼女はしっかりして、ピシッとやってるんです。
これには驚きましたね。
まだ10月のことでしたが、既に三年生になってましたね。
あれは三年生の顔つきでした。
ただ一人、いち早く三年生になってました。
それ以降、彼女は引退して卒業するまで、一言も愚痴を言ったり、弱音を吐いたりしませんでした。
その間、先日の子のことをお願いしたんです。
このとても優秀な立派な部長のおかげですね。
お母さんはいったいなんと話をされたのでしょうね。
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